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「こりゅうきゅう」
古琉球
伊波 普猷
Read 古琉球 (「こりゅうきゅう」) by 伊波 普猷 (いはふゆう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 29,421 characters · 61 screens
に、
当時牧那渡に倭人商船数多参りけるが、過半は皆鉄をぞ積みてける。彼男子(察度)此鉄を皆買取てけり。其比は牧那渡の橋は無くて、上下往来の大道は金宮の麓よりぞ有りける。
とあるのでもわかる。また同書によって察度の第宅なる大謝名の金宮の辺がかなり繁昌した所であった事もわかる。『オモロ双紙』によれば泊も那覇?――も古くは浦添間切の中であったという事がわかる。浦添間切内の事を歌った「うらおそいのおもろさうし」(明の天啓三年編纂)に、
あさとおきておやみかま
かまゑつむしよりおやぐに
あめくぐちおやどまり
なはどまりおやどまり 〔十五―一〕
という事がある。「あさと」は真和志間切の安里村で、「あめくぐち」は天久の港即ち泊港の事である。「なはどまり」は那覇港の事で、「おやどまり」は大きな港という事である。このオモロは安里の役人のオヤミカマが属島から首里政府に奉る貢物を受取る事を歌ったのである。当時、泊は安里村の一部で浦添間切に属する港であって、那覇は浦添間切の西南端に位する小な島であった。英祖の時代に西北諸島すなわち久米、慶良間、伊平屋及び奄美大島がはじめて入貢したので官衙を泊村に官舎をその北に建てた。