Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Read 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) by 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 241,558 characters · 480 screens
せい! せねば、こうしまするぞ!」
女の身にあられもなくののしりわめきながら、新造のひとりが力まかせに小娘の手を取ってつねろうとしたのを、
「やい! 何しゃがるんだ、なんで手荒なまねしゃがるんだ」
ついと横からしゃきり出て、景気のいい啖呵をきりながら、身をもって小娘をかばったのは、江戸っ子中の江戸っ子をもって任ずる伝あにいです。
「だれに断わって、ふざけたまねしゃがるんだ。よしんばこの小娘が子ぬすっとの下手人であろうと、うぬらにかってな吟味折檻させてたまるけえ。それがために、こうやって、できのいいおらがのだんなが、わざわざとお出ましになっているんじゃねえか。てめえの子どもを盗まれても知らねえような唐変木が出すぎたまねしやがると、この伝六様が承知しねえぞ」
「…………※(疑問符感嘆符、1-8-77)」
「何をぱちくりやってるんだ。無傷で赤ん坊が手にけえりゃ文句はねえはずだから、とっとと抱いてうしゃがれッ。まごまごしてりゃ、おらがはあんまりじょうずじゃねえが、だんなの草香流はききがいいぞ」
ぱんぱんとかみつくようなすさまじいけんまくに、肝をつぶしたのは子をとられたふたりの新造たちでした。