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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens
兼「コウ兄い、いま姉さんもいう通りだ、親方の恩は大抵の事ちゃアねえ、それを知らねえ兄いでもねえに、何うしたんだ、何か人にしゃくられでもしたのか、えゝ、姉さんが心配するから、おい兄い」
長「お政さん御親切は分りやしたが、弟子師匠の縁が切れてみりゃア詫言をする訳もねえからね、人は老少不定で、年をとった親方いゝや、清兵衛さんより私の方が先へ往くかも知れませんから、他を当にするのア無駄だ、何でもてんでに稼ぐのが一番だ、稼いで親に安心をさせなさるが宜い、私の体に何様な事があろうと、他人だから心配なせいやすな……兼、手前とも最う兄弟じゃアねえぞ」
と云放って立上り、勝手口へ出てまいりますから、お政も呆れまして、
政「そんなら何うでもお前は」
長「もう参りません」
清「長二」
長「何か用かえ」
清「用はねい」
長「左様だろう、耄碌爺には己も用はねえ」
と表へ出て腰障子を手荒く締切りましたから、恒太郎は堪えきれず、
恒「何を云いやがる」
と拳骨を固めて飛出そうとするのを清兵衛が押止めまして、
清「打棄っておけ」
恒「だッて余りだ」
清「いゝや左様でねえ、是には深い