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かいせいガン
怪星ガン
海野 十三
Read 怪星ガン (かいせいガン) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 113,544 characters · 227 screens
と、帆村は下からのびてきた光る怪塔を指した。
「あれはなんでしょう。高い塔のようなもの」
「つまり、怪星ガンのなかにはあのように、しっかりした建造物があるんだ。霧かゴムのようにふんわり軟い外郭があるかと思うと、そのなかにはあのようなしっかりした建造物がある。いよいよふしぎだねえ」
「まるで謎々ですね」
「そうだ、謎々だ。しかし、この怪星ガンの構造がどうなっているか。その謎をとくには、もっともっといろいろ観察をして、条件を集めなくてはならない」
「ぼくは、なにがなんだか、さっぱりわけが分らなくなった。くるなら、こい。なんでもこい、よろこんで相手になってやる」
三根夫は、かたい決心を眉のあいだに見せて、ひとりごとをいった。
扉をたたく者
そのころ、怪塔の頂上から横にのびていた籠型の高架通路のようなものが、ぴったりとこっちのロケットの横腹に吸いついた。それは、わが司令艇の出入口の扉のあるところだった。
その扉が、どんどんと、外からたたかれた。そこに当面していた乗組員たちは、ぶるぶるッと身ぶるいした。かれらは、さっそくこのことを司令室の隊長テッド博士のところへ報告した。