Japanese reading practice

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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Read 怪星ガン (かいせいガン) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 113,544 characters · 227 screens

Aozora Bunko

「なんだい、これは……」

「この籠の中にいたものが、騒動をひきおこしたんでしょう。サミユル先生。この国には人間以外の動物は、たくさんいますか」

「あまりいないねえ」

「ねずみなんか、どうですか」

「ねずみ。ああ、ねずみか。ねずみは見かけないね」

「それでわかりました。隊長、三根夫君がこの籠にいれて飼っていた白い南京ねずみが、この中からにげだして、奥へとびこんで、ハイロをおどろかしたのだろうと思いますよ」

「まさか。そんなかわいい小ねずみにおどろくようなことはないだろうに」

だが、それはほんとのことだった。帆村が奥へいってみると、料理場にちがいない部屋で、三根夫がはらばいになって、一ぴきの南京ねずみを一生けんめいに追いまわしていた。

その小ねずみが、つつーと走るたびに棚の上から食器やなんかが、がらがらとおちたり、カーテンがベリベリと破れて、床の上へ大きなものが落ちたような物音がしたり、それからまたひとりで箒が宙をとんだりした。

これらのふしぎな現象は、みんなハイロがにげまわって、さわいで起こすところのものであった。

「ハイロ君。こわがらなくていいよ。その小さい白い動物は、わたしたち地球の世界では、一番かわいがられる動物なんだ。