Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
にっき
日記
宮本 百合子
Read 日記 (にっき) by 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 40,778 characters · 82 screens
二月八日
二月九日
父上はしゃぐこと。近頃益※(二の字点、1-2-22)喋られる。しきりに食物の通をもう一人の友人と話して居られる。食物もあの位興味の中心になればよし。父上は対手が道楽なのであれ丈通を披瀝したのだろう。おもしろし。うちで納豆をよろこび食べる人と思われない。
二月八日 火 晴
夜、話して居るうちに、二つの短篇の或構想がはっきりし、同時に作の焦点がきまり、It might be stupid の中にある、或欠点に気がついた。「よき中流人」の方はずっと客観的にのみ書き、後のはずっと心理に入って書く。Anathema をよみはじむ。Andreev と云う人は何と云う神経の敏い、深刻な作家か。上田敏訳「心」をよんでそう思ったが、Anathema などまるでロシア的で人間の霊の苦しみをまざまざと描いて居る。思想的傾向を抜いて見ても、細部に Human な面白いところ多々。
二月九日 土 夜雨
午後から、なかを林町にかえした。A、手伝わせる。お手伝わせたのに、口やかましく悪口を云う、醜し。朗らかなところのない男だ。あわれ。夜、一夫も来四人で、銀座へ散歩に行って、一寸歩いたら、ぽつぽつ雨。