Japanese reading practice

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ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Read 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 101,908 characters · 204 screens

Aozora Bunko

といっているとき、廊下の方に、だーンと大きな銃声、とたんに一発の弾が、ひゅーっとうなりを発して、室内にとびこんできた。

「あっ、やられた」

と、帆村探偵は叫んで、椅子からとびあがると、背中をおさえて、どうと下にたおれた。そのとき、船長室の電灯が、大きな音をたててこわれ、室内はまっくらとなった。

何者が、うったのであろうか?

若い紳士

銃声はなおも三発、室内に向けてうちこまれた。

銃声をきいて、船員たちは、びっくり仰天、とぶようにして船長の方へ。

「船長、船長!」

かけつけた船員が、まっくらな室内にとびこむと、こえをかけたが、返事はなかった。

「船長、どうしました船長!」

船員は、こえをからして叫んだ。

「おうい。船長はここにいる」

「おお、船長。無事ですか。いま、灯をつけます」

「天井の電灯は、こわれた。卓子のうえのスタンドをつけてくれ」

「はい」

スタンドが、ついた。室内はほの明るくなった。そのとき船長は、書類箱のうしろからはいだしてきた。

「あ、船長、どうされました」

「うん、ピストルでうたれたのだ。おお、ここに一等運転士がたおれている。誰か手をかせ」

「やあ、一等運転士」