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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Read 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) by 高山 毅 (たかやまつよし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 54,555 characters · 109 screens
勉強なんて、だいきらい
諭吉は、それをためしてみるために、ほこらの石をとりかえておきました。
べつだん、なんのかわったこともおこりません。それどころか、あくる朝、おいなりさんをみにいくと、近所のおばあさんが、おみきとあぶらあげをそなえて、なにやら口の中でぶつぶつとなえながら、しんみょうにおがんでいるではありませんか。
(あっはっはっ。ばかなおばあさんだな。ぼくの入れた石ころに、おみきとあぶらあげをあげておがむなんて……。)
と、諭吉は、おかしさをこらえて、その場をたちさりました。
けれども諭吉は、このことを、だれにもはなしませんでした。はなせば、しかられるにきまっているし、自分でも、けっしてよいことをしたとはおもっていなかったからです。それでも、このいたずらによって、神さまのばちがあたるなどということは、ありはしないのだということを、諭吉ははっきりとしることができました。
勉強なんて、だいきらい
諭吉は、このように、自分でなっとくのできないことについては、自分でじっさいにためしてみるという、しっかりした少年でした。おまけに手さきがきようなので、家ではたいへんちょうほうがられていました。