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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
何うしべえかと考え/\来たから、実に魂消たね、飛上ったね、いまだにどう/\胸が鳴ってるだ……見れば大小を差しているようだ、お侍さんだな、どうか一緒に連れて歩いてくだせえ、私も鴻の巣まで参るもので」
梅「それは幸いな事で、然らば御同伴を願いたい」
男「えゝ…こゝで飯ア喰う訳にはまいりやせん、お飯を喰えって」
梅「いえ、御同道をしたいので」
男「アハヽヽヽ一緒に行くという事か、じゃア、御一緒にめえりますべえ……草臥れて歩けねえというのは此の姉さんかね、それは困ったんべえ、江戸者ちゅう者は歩きつけねえから旅へ出ると意気地はねえ、私も宿屋にいますが、時々客人が肉刺エ踏出して、吹売に糊付板を持って来うてえから、毎でも糊板を持って行くだが、足の皮がやっこいだからね、お待ちなせえ、私ア独り歩くと怖えから、提灯を点けねえで此の通り吊さげているだ。同伴が殖えたから点けやすべえ」
梅「お提灯は拙者が持ちましょう」
男「私ア此処に懐中附木を持ってる、江戸見物に行った時に山下で買ったゞが、赤い長太郎玉が彼と一緒に買っただが、附木だって紙っ切だよ、火絮があるから造作もねえ、松の蔭へ入らねえじゃア風がえら来るから」