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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
と手拭をとって曲者の顔を見て驚き、
清「おや、此の按摩ア……汝は先月から己ア家へ来て、俄盲で感が悪くって療治が出来ねえと云うから、可愛相だと思って己ア家へ置いてやった宗桂だ、よく見りゃア虚盲で眼が明いてるだ、此の狸按摩汝、よく人を盲だって欺しアがった、感が悪くって泥坊が出来るかえ、此の磔めえ」
と二つばかり続けて撲ちました。
曲「御免なさい、誠にどうも番頭さん、実ア盲じゃアごぜえません、けれども旅で災難に遭いまして、後へは帰れず、先へも行かれず、仕様が有りませんから、実は喰方に困って此方はお客が多いから、按摩になってと思いまして入ったんでございますが、漸々銭が無くなっちまいましたから、江戸へ帰っても借金はあり、と云って故郷忘じ難く、何うかして帰りてえが、借金方の附くようにと思いまして、ついふら/\と出来心で、へえ、沢山金え盗るという了簡じゃアごぜえません、貧の盗みでございますから、お見遁しを願います」
清「此の野郎……此奴のいう事ア迂濶本当にア出来ねえ、嘘を吐く奴は泥坊のはじまり、最う泥坊に成ってるだ此の野郎」
曲「どうか御免なすって」
梅「いや/\手前は貧の盗みと云わせん事がある、貧の盗みなれば何故紙入れの中の金入れか銭入れを持って行かぬ、何で其の方は書付ばかり盗んだ」