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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Read 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 117,546 characters · 234 screens
幸「左様にお礼では痛み入ります」
と是から自分の座敷へ帰りまして、
幸「強いお癪だねえ」
由「強いたって癪の起るような身体つきであるよ、痩せぎすで、歯を噛い〆めて居る処は人情本にあるようでげす、好い女でげすな、伊香保で運動して居る奥様方や御新造さん方を見るに一番別嬪はお隣の御新造で、彼のくれえ品が宜くって、あのくれえ身体つきの好いのはありません、外のは随分お形装は結構で、出るたんびに変り、でこ/\の姿で居ても感心しない、起って歩く処を見ると、丈がづんづら低かったり、お臀が大きかったりするが、お隣の御新造は別で」
幸「峰公ひどかッたろう」
由「だけれども奥様のお癪を押すのは嬉しかったろう」
峰「そうさ、初めは嬉しかったが、段々ひどくなって来て、仕舞には一人で、押し切れず困りました」
由「そこへ私が後押で、旦那の下帯で綱ッ引と来たら水沢山もかるく引上げました」
幸「悪いよ、静かにしろ」
二十三
由「何でもあれは後家様だねえ……好い女だ」
幸「止しねえ、何だか知れるものか」
由「いゝえ後家さんだ、姿の拵えが野暮でござえます、お屋敷さんで殿様が逝去になって仕舞ったので、何でも許嫁の殿様が戦争で討死をして、それから貞操を立てるに髪を切ろうと云う