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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Read 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) by 岡本 綺堂 (おかもときどう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 179,458 characters · 363 screens
なんとか賺して逐いやろうとしても、かれらはなかなか立ち去らないで、一行を包囲すること半日以上にも及んだので、一行ちゅうの女子供は途方にくれた。そのなかには恐怖のあまりに気を失う者もできた。
こうなると、土地の者も見捨てては置かれないので、大勢が稲をになって来てその四方に積んだ。最初のうちは象も知らぬ顔をしていたが、だんだんにたくさん運ばれて、自分たちの食うには十分であることを見きわめた時に、かれらは初めて囲みを解いて、その稲を盛んに食いはじめた。かれらは太守の一行を人質にして、自分たちの食料を強要したのである。
野獣の智、まことに及ぶべからずと、人びとは舌をまいた。
碧瀾堂
南康の建昌県の某家では紫姑神を祭っていたが、その神には甚だ霊異があって、何かにつけて伺いを立てると、直ちに有難いお告げをあたえられた。たとえば長江の下流地方では茶の価いが高くなっているから、早く持ち出して売れといい、どこでは米の相場が騰っているから、早く積み出してゆけというたぐいで、それが一々適中するために、その家は大いに工面がよくなった。
ある日、又もや神のお告げがあった。