Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Read 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 153,590 characters · 308 screens

Aozora Bunko

おくへいけば、どっかで道がもとにもどって、あなの外へ出られるかもしれない。」

そこで、ふたりとも懐中電灯をつけて、それをふりてらしながら、あなのおくへすすんでいきました。そして二十メートルも歩いたときです。

「あっ、いけないっ。こっちも土がくずれている。」

小林君がさけびました。

あながいきどまりのように、土でふさがれていました。ふるい落盤らしく土がかわいています。柱や横木がくさっているので、ほうぼうに、こんな落盤があるのかもしれません。

洞くつの両方がふさがっているのですから、二少年は二十メートルほどの長さのあなの中に、とじこめられてしまったわけです。

もう、たすかるみこみはありません。

「おれたち、そのうちに、息ができなくなるんじゃないだろうか。」

ポケット小僧は、はやくも、そこに気がついて、心ぼそそうにいいました。

そうです。二十メートルあるといっても、せまいあなの中です。やがて空気の中の酸素がなくなってしまったら、ふたりは、このまっくらな地の底で死ななければなりません。

「だいじょうぶだよ。懐中電灯の電池がきれるよりは、ながくもつよ。そのあいだに、ぼくたちは頭をしぼって考えるんだ。