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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Read 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 153,590 characters · 308 screens
町かどをまがって、しばらくいきますと、せまい路地の入口に、まっ黒な姿のポケット小僧が立っていました。そして、小林少年を見ると、すぐに、そばによってきて、耳に口をつけるようにして、なにごとかささやきました。
「この路地のおくに、一軒の、小さなあき家があるそうです。四人のやつはその中にはいっていったということです。」
小林君が説明しますと、ふたりの警官はうなずいて、
「よし、それじゃ、表とうらにわかれて両方から、そのあき家にふみこむことにする。きみたちはあぶないから、なるべく近寄らないがいい。」
警官はそういって、ポケット小僧の案内で路地の中へかけこんでいきました。
小林少年は、路地の入口に立ったまま、ポケットからよびこの笛をとりだすと、ピリピリピリピリ……と、ふきならしました。少年探偵団員を、よび集めるためです。このよびこの笛も、探偵七つ道具の一つなのです。
だれかのよびこが聞こえたら、団員は、てんでに、じぶんのよびこをふきならして、みんなに知らせることになっていました。
小林君がよびこをふいたので、片桐さんのへいのそとに見はりをしていた団員たちが、つぎつぎとよびこをならす音が遠くから聞こえました。