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うもんとりものちょう さんじゅうばんてがら おびどけぶっぽう
右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法
山中 貞雄
Read 右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法 (うもんとりものちょう さんじゅうばんてがら おびどけぶっぽう) by 山中 貞雄 (やまなかさだお) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 12,690 characters · 27 screens
太郎左衛門は、
T「その代り約束だから」
「えッ」
と伊吉が驚くも道理。
太郎左衛門が、
T「お前の妹のおふみさんは私が貰うよ」
伊吉が、
「いいえ」
T「お類さんは勝手に逃げたんです。私は知りません」
太郎左衛門、
「そんな事わしは知らぬ」
T「おふみさんを返して欲しくばお類を連れて帰って下され」
伊吉、
T「連れて帰ります」
T「きっと連れて帰ります」
と言い捨てて走り去る。見送って太郎左衛門が意味ありげに笑います。
(F・O)
66=(F・I)街道
旅の夫婦と云う恰好で、乾浪之助とお類が行きます。浪之助がお類に、
T「馬鹿を見たのは伊吉の奴さ」
と言えばお類も、
T「きっと追ッ掛けて来るわ」
浪之助が笑って、
T「思う壺さ」
お類も笑う。
(F・O)
67=(F・I)街道
急ぎ足に行く伊吉。往来の旅人の女連れと見れば、先へ廻ってその顔を見て歩く。眼はもう血走って居る。
(F・O)
68=(F・I)茶店
生島屋太郎左衛門がおふみを口説いて居る。
T「お前の兄さんはお類を連れて逃げて了った」
T「約束通り今日からお前さんに私の処へ来て貰います」
「そんな事」とおふみ拒む。
しかし、太郎左衛門、