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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens
ときっぱり申述べました。追々世の中が開けて、華族様と平民と縁組を致すようになった当今のお子様方は、この島路の口上をお聞きなすっては、開けない奴だ、町人と職人と何程の違がある、頑固にも程があると仰しゃいましょうが、其の頃は身分という事がやかましくなって居りまして、お武家と商人とは縁組が出来ません、拠所なく縁組をいたす時は、其の身分に応じて仮親を拵えますことで、商人と職人の間にも身分の分ちが立って居りました、殊に身柄のある商人はお武家が町人百姓を卑しめる通り、職人を卑しめたものでございますから、島路は長二郎を不足のない男とは思って居りますが、物の道理を心得て居るだけに、此の御沙汰を断ったのでございます。殿様は元来左様いう思召ではなく、只此の場の話を紛らせようと、戯れ半分に仰しゃったお言葉が本当になったので、取返しがつかず、困っておられた処へ、島路が御沙汰止を願いましたから、これを幸いに、
和「おゝ、何も身が無理に左様いうのではない、左様いうことなら今の話は止めにするから、島路大儀じゃが下物に何か一つ踊って見せい」
と踊りの御所望がございましたから、女中達は俄に浮き立ちまして、それ/″\の支度をいたし、さア島路さん、早くと急き立てられて、島路は迷惑ながら一旦其の席を引退りまして、