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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens
奉「柳が不義を存じながら、主人半右衞門へ内々にいたし居ったは、其の方共も同家に奉公中密通いたし居ったのであろうがな」
と星を指されて両人は赤面をいたし、何とも申しませんから、奉行は推察の通りであると心に肯き、
奉「左様じゃによって幸兵衞を好きように主人へ執成し、柳に諛い、体よく暇を取って、入谷へ世帯を持ち、幸兵衞を同居いたさせ置き、柳と密会を致させたのであろう、上には調べが届いて居るぞ、それに相違あるまい、何うじゃ恐れ入ったか」
夫婦「恐入りました」
奉「それのみならず、両人は半右衞門の病中柳の内意を受け、是れなる玄石に半右衞門を殺害する事を頼んだであろう、玄石が残らず白状に及んだぞ、それに相違あるまいな、何うじゃ、恐入ったか」
夫婦「恐入りました」
奉「長二郎、其の方は龜甲屋半右衞門の実子なること明白に相分りし上は、其の方が先月九日の夜、柳島押上堤において幸兵衞、柳の両人を殺害いたしたのは、十ヶ年前右両人のため、非業に相果てたる実父半右衞門の敵を討ったのであるぞ、孝心の段上にも奇特に思召し、青差拾貫文御褒美下し置かるゝ有難く心得ませい、且半右衞門の跡目相続の上、手代萬助は其の方において永の暇申付けて宜かろう」