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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Read 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) by 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 344,837 characters · 680 screens
は非常にテンポの速い、パハマン一流の無造作なものであるが、これにも非常な美しさの滲み出すのを感ずるだろう。作品十五の『夜曲』だけは、パデレフスキーの早い頃入れたレコードの方が美しいが、パハマンにはまたパハマンの境地がある。パデレフスキーのように、末段を劇的に演奏し過ぎることなしに惻々として人に迫る雰囲気を醸している。
ビクターとコロムビアとHMVと、共通に入ったものはかなり沢山ある。その一つ一つについて言うのは、煩雑でもあり、かつ、時間も、行数も許されないことで、ここでは、極めて概念的な話に止めておこうと思う。
プレリュードは全部で三つ入っているが、『雨垂れ』を除くと、あとは作品二十八の二十三番目のと、最後の二十四番目のだ。二十三番目のヘ長調の短いプレリュードも申し分なく美しいが、ファンたちの間に、昔から知られているのは、二十四番目の『ニ長調のプレリュード』、即ち『革命エチュード』と並び称せられるあの情熱的なプレリュードであった。その中には伝説的なショパンの祖国愛と、憤激とが燃えている。とにもかくにも、凄まじい効果をパハマンは挙げている。僅かに後のコルトーが匹敵するばかりだ。