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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Read 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) by 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 344,837 characters · 680 screens

Aozora Bunko

『謝肉祭』や『葬送行進曲ソナタ』は七、八種のレコードがある筈だが、コルトーを除いて、ラフマニノフ以上に演奏した人がたった一人でもあったであろうか。

私は近頃ラフマニノフに対して、同情的に考えるようになって来たことを喜んでいる。かつて七、八年前、ラフマニノフの演奏に対して加えた非難の言葉は、決して取り消す必要はないが(それはことごとく事実だから)、今日その上に、私の再認識の言葉を加えて、近頃の同情的な心境を伝えておきたい。

ラフマニノフのレコードはかなり沢山あるが、蒐集の目的としては、自作自演のレコードを第一に推さなければならない。

『前奏曲=嬰ハ短調』(ラフマニノフ・作品三ノ二)

(ビクター、一三二六)

『ピアノ協奏曲第二番』(ラフマニノフ・作品八)

(八一四八―五二、名曲集五八)

『狂詩曲』(ラフマニノフ・作品四三)

(JD七〇六―八、名曲集六〇一)

ラフマニノフは夥しい前奏曲を書いているが、この嬰ハ短調の悲劇的な前奏曲は、最も傑出し、かつ有名になっている。恐らく自作自演レコードの尤なるものであろう。

『ピアノ協奏曲』は第一、第二とも驚くべき曲である。第二は電気以前のもあったが、電気以後のも同様にストコフスキーの管弦楽団指揮で、吹込みは古いが絢爛たるレコードである。