Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

うちゅうせんたい

宇宙戦隊

海野 十三

Read 宇宙戦隊 (うちゅうせんたい) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 77,201 characters · 155 screens

Aozora Bunko

だからどうしても射出機を使わないと、うまいぐあいに出発ができないのだ。

その射出機も、ふつうのものでは力がたりないので、忍谷で用意したのは、電気砲の原理を使った射出機だった。これなら十分に初速も出るし、また電気でとびだすのだから、硝煙や噴射瓦斯のため地上の施設が損傷する心配もなかった。

高い鉄塔の上から照らしつける照明灯は、地上を昼間のように明かるくして、どこにも影がない。蛾の化物みたいな形の噴射艇の翼の下をくぐって、飛行服に身をかためた一人の男があらわれた。それは帆村荘六だった。帆村は腰をのばして、噴射艇をほれぼれと見上げる。

「じつに大したものだ。こんなすばらしい噴射艇が、完成していようとは思わなかった。これなら月世界くらいまでは平気で飛べるぞ」

と、ひどく感心のていで独言をいっている。そのとき同じような飛行服を着た別の男が、こっちへ走ってきた。そして後ろから帆村の肩をぽんとたたいた。

「おお、帆村君。もうすぐ出発だそうだぜ」

帆村がふりかえってみると、それは彗星一号に乗組む児玉法学士だった。

「やあ、児玉君」と、帆村は児玉の手をとり、しっかり握った。