Japanese reading practice

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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens

Aozora Bunko

飯「さような事は云わんでも宜しい、あちらへ参れ」

孝「へえ」

と立上がり、廊下を二足三足行きにかゝりましたが、是れがもう主人の顔の見納めかと思えば、足も先に進まず、又振返って主人の顔を見てポロリと涙を流し、悄々として行きますから、振返るを見て飯島もハテナと思い、暫し腕拱き、小首かたげて考えて居りました。孝助は玄関に参り、欄間に懸ってある槍をはずし、手に取って鞘を外して検めるに、真赤に錆びて居りましたゆえ、庭へ下り、砥石を持来り、槍の身をゴシ/\研ぎはじめていると、

飯「孝助々々」

孝「へい/\」

飯「何だ、何をする、どう致すのだ」

孝「これは槍でございます」

飯「槍を研いで何う致すのだえ」

孝「余り真赤に錆ておりますから、なんぼ泰平の御代とは申しながら、狼藉ものでも入りますと、其の時のお役に立たないと思い、身体が閑でございますから研ぎ始めたのでございます」

飯「錆槍で人が突けぬような事では役にたゝんぞ、仮令向うに一寸幅の鉄板があろうとも、此方の腕さえ確ならプツリッと突き抜ける訳のものだ、錆ていようが丸刃であろうが、さような事に頓着はいらぬから研ぐには及ばん、又憎い