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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
灯籠を提げていた、あれを見る者は三日を待たず死ぬから、己は怖くて彼処にいられないなぞと云触すと、聞く人々は尾に尾を付けて、萩原様の所へは幽霊が百人来るとか、根津の清水では女の泣声がするなど、さま/″\の評判が立ってちり/″\人が他へ引起してしまうから、白翁堂も薄気味悪くや思いけん、此処を引払って、神田旅籠町辺へ引越しました。伴藏おみねはこれを機に、何分怖くて居られぬとて、栗橋在は伴藏の生れ故郷の事なれば、中仙道栗橋へ引越しました。
十七
伴藏は悪事の露顕を恐れ、女房おみねと栗橋へ引越し、幽霊から貰った百両あれば先ずしめたと、懇意の馬方久藏を頼み、此の頃は諸式が安いから二十両で立派な家を買取り、五十両を資本に下し荒物見世を開きまして、関口屋伴藏と呼び、初めの程は夫婦とも一生懸命働いて、安く仕込んで安く売りましたから、忽ち世間の評判を取り、関口屋の代物は値が安くて品がいゝと、方々から押掛けて買いに来るほどゆえ、大いに繁昌を極めました。凡夫盛んに神祟りなし、人盛んなる時は天に勝つ、人定まって天人に勝つとは古人の金言宜なるかな、素より水泡銭の事なれば身につく