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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
伴「へい、関口屋伴藏は私でございます、こゝは店先どうぞ奥へお通りくださいまし」
源「然らば御免を蒙むる」
と蝋色鞘茶柄の刀を右の手に下げた儘に、亭主に構わずずっと通り上座に座す。
伴「どなた様でござりますか」
源「これは始めてお目に懸りました、手前は土手下に世帯を持っている宮野邊源次郎と申す粗忽の浪人、家内國事、笹屋方にて働女をなし、僅な給金にてよう/\其の日を送りいる処、旦那より深く御贔屓を戴くよし、毎度國より承わりおりますれど、何分足痛にて歩行も成り兼ねますれば、存じながら御無沙汰、重々御無礼をいたした」
伴「これはお初にお目通りをいたしました、伴藏と申す不調法もの幾久しく御懇意を願います、お前様の塩梅の悪いと云う事は聞いていましたが、よくマア御全快、私もお國さんを贔屓にするというものゝ、贔屓の引倒しで何の役にも立ちません、旦那の御新造がねえ、どうも恐れ入った、勿体ねえ、馬士や私のようなものゝ機嫌気づまを取りなさるかと思えば気の毒だ、それがために失礼も度々致しやした」
源「どう致しまして、伴藏さんにちと折入って願いたい事がありますが、私共夫婦は最早旅費を遣いなくし、殊には病中の入費薬礼や何やかやで全く財布の底を払き、漸く全快しましたれば、越後路へ出立したくも如何にも旅費が乏しく、何うしたら