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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
新三郎はふと見ると横川のようだから。
新「伴藏こゝは何処だ」
伴「へい此処は横川です」
と云われて傍の岸辺を見ますと、二重の建仁寺の垣に潜り門がありましたが、是は確に飯島の別荘と思い、
新「伴藏や一寸此処へ着けて呉れ、一寸行って来る所があるから」
伴「こんな所へ着けて何方へ入らっしゃるのですえ、私も御一緒に参りましょう」
新「お前は其処に待っていなよ」
伴「だってそのための伴藏ではございませんか、お供を致しましょう」
新「野暮だのう、色にはなまじ連れは邪魔よ」
伴「イヨお洒落でげすね、宜うがすねえ」
という途端に岸に船を着けましたから、新三郎は飯島の門の処へまいり、ブル/\慄えながらそっと家の様子を覗き、門が少し明いてるようだから押して見ると明いたから、ずっと中へ這入り、予て勝手を知っている事故、だん/\と庭伝いに参り、泉水縁に赤松の生えてある処から生垣に附いて廻れば、こゝは四畳半にて嬢様のお部屋でございました。お露も同じ思いで、新三郎に別れてから其の事ばかり思い詰め、三月から煩って居ります所へ、新三郎は折戸の所へ参り、そっとうちの様子を覗き込みますと、うちでは嬢様は新三郎の事ばかり思い続けて、誰を見ましても新三郎のように見える