Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Read 恐竜島 (きょうりゅうとう) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 98,662 characters · 199 screens
犬のほえ声が、ガンガンとひびいた。
「ケン小父さん、ダビットさん、張さん、あそこだ」
玉太郎が右手をあげた。
今四人が出て来た横穴の前は、幅五十センチ位の道になっている。それが自然の階段をつくって、洞窟の天井にのぼっているのだ。その天井から、まずポチがおりて来た。
「おお、あすこだ」
四人は歩きだした。
「あ、ラツールさんだ」
ポチからおくれて、ラツールの姿が見えた。
そのラツールのあとから、これは、この世の者とも思われない怪奇な、すさまじい姿をした怪人があらわれた。
「何だあれは?」
ケンも、ダビットもそれから張も、もちろん玉太郎も冷水をあびせかけられたように、ぞっとして立ちすくんだ。
島には恐竜の外に、別の恐怖があったのだ。
スペイン時代の遺物としか思われない帆船と、怪人!
「あれがラツールの云っていた島の住人なのか」
張が落ちついた静かな声で云った。
ブラック・キッドの宝
まず飛んで来たのはポチだった。
ポチは玉太郎の腰にとびついた。玉太郎が腰をかがめると、うれしくてたまらぬとばかり、鼻の頭をなめ、ほおをペロペロやり、ちぎれるばかりに尾をふった。