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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Read 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 54,603 characters · 108 screens
そうで」
武「他には」
藤「質屋で伊勢銀と云うが有ります」
武「じゃア伊勢銀の方に仕様」
藤「是からお出でに成りますなら御一緒に参りましょうか」
武「いや一緒に行かんでも宜しい、エ、明日お筆さんをお前が引取に来なければならんから、組合を連れて印形持参でお出を願い度い」
藤「宜しゅうございます、承知致しました」
武「あれは天正金で有るか無いかは明日出れば分ります、大きに御厄介で有った」
藤「まアお茶を」
武「いえ宜しい、左様なら」
すうっと帰って仕舞いましたから何だか家主にも薩張分りません。家主の藤兵衞はあれ程の殿様だから嘘も吐くまい、併しよもやあの人が盗賊では有るまい、それにしても何う云う事であの金が彼の人の手に這入ったか、と考えて見たが少しも分りません、まさか彼奴が盗賊なら私が泥坊でござると云って奉行所へ出る気遣いは無いが何うしよう。と町代の與兵衞という者と相談の上で四ツ時に町奉行の茶屋に詰めて居ります。四ツ半に成っても来ません。
與「藤兵衞さん」
藤「えゝ」
與「何だかお前の云う事は当にならねえ、未だ来やアしねえ、何んだか変だぜ」
藤「だって誠に品格の好い、色白な眉毛の濃い、目のさえ/″\した笑うと愛敬の有る好い