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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Read 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 125,950 characters · 249 screens
姿、明荷を脇に置き、一人は鼠の頭陀を頸に掛け、白い脚半に甲掛草鞋。
男「あゝ気の毒な、助けて遣らん」
と飛出しましたのは前申上げました水司又市の永禪和尚、彼の川口の薬師堂に寺男になって居ると、尼様に寺男が御経を教えて居る、あれは寺男が本当の坊主の果で有ろうと段々噂が高くなり、薄気味が悪いから、川口を去って越後から倉下道を山越をして信濃路へ掛って、葉広山の根方を通り掛ると村雨に逢い、少しの間雨止と三峰堂へ這入って居ると、雨も止みましたから、支度をして出ようと思う処へ人殺し、殺してしまえと云う女の鉄切り声ゆえ、つか/\と飛出しまして、又市は物をも言わずに、娘の腕を押えて居りました傳次の襟髪を取って引倒し、足を押えて居た庄吉の頤を土足で蹴倒しますると、柳田典藏は驚き、何者だと長いのを引抜いて振上げる。此方も透さず道中差をすらりっと引抜き、
又「何者とは何だ、悪い奴らだ、繊弱い女を連れて来て、手前達が何か慰もうと云うのか、ひい/\泣く者を不埓な奴だ、旅だから許してやる、さっ/\と行け、兎や角う云えば承知致さぬぞ、さっさっと行け」
傳「あゝ痛え、突然に無闇と蹴やアがって、飛んだ