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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Read 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 125,950 characters · 249 screens
のを忘れて、宰取棒で水司又市の横っ面をぽんと打った。
見物「あゝそら出た/\助太刀が出た、誰か出ずには居ないて、何うも有難うございます、いゝえ中々一人では討てる訳がない、あれは姿を※して居ても、屹度旗下の殿様だ、有難い/\」
と喜び、わア/\と云う。又市は横面を打たれるとべったり顔に泥が付いたが、よもや斯ういう者が出ようとは思わぬ所だから、是れに転動したと見え、ばら/\/\/\と横手へ駈出した。すると宰取は追掛けて行って足を一つ打払うと、ぱたーり倒れましたが、直ぐに起上ろうとする処を又た打ちますと、眉間先からどっと血が流れる。すると見物は尚わい/\云う。
見物「そら逃げた殴れ/\」
と云う奴があり、又石を投げる弥次馬が有るので、又市は眼が眩んで、田月堂という菓子屋へ駈込んだから菓子屋では驚きました。店の端先へ出て旦那もお内儀も見ている処へ抜身を提げた泥だらけの侍が駈込んだから、わッと驚いて奥へ逃込もうとする途端に、蒸したての饅頭の蒸籠を転覆す、煎餅の壺が落ちる、今坂が転がり出すという大騒ぎ。商人の店先は揚板になって居て薄縁が敷いてある、それへ踏掛けると天命とは云いながら、何う云う