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にっき
日記
宮本 百合子
Read 日記 (にっき) by 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 62,807 characters · 126 screens
十一月一日
十一月二日
七時頃、帰ったら、ハナが来ている。米もって来た。国の切符買いましょう。いく子、来ることにしたのかと大むくれだったら、いい工合にそれはやめた由、助った。
十一月一日(水曜)
きのうの疲れひどい。それでも午後から出かけようとしていると、一時すぎ警報、おやと身ごしらえをしたら五分後に空襲警報となり、いそいで皆壕へ入る。四時にケイ報は解除となる。高射砲の音もしなかった。
夜九時半に再び警戒警報。一時すぎ迄みんな仕度をして食堂にいたが、つまり床へ入る。国が亢奮して水のたまったような声出すのを久しぶりできいた。
十一月から事務所は協電社に本屋をかし、中條事務所は国一人となった。
〔欄外に〕
タバコ今日から組の一括となり男だけ。女オミット也。
○緑郎から手紙来る、六月頃。ノルマンディーに上陸したばかりの頃。ピンぼけなり
大使館環境は決して薬にならない。活動も。
十一月二日(木曜)
巣鴨へ行く。「こっちの警報って、どんなかしら」「うん、みんな鍵しめて歩くぐらいのことさ。何しろ人間が出ないようにがっしりこしらえてあるんだから、外からもなかなか入らないよ」思わず笑う、「だってエ、上からふって来るのよ」