Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
まつとふじげいぎのかえもん
松と藤芸妓の替紋
三遊亭 円朝
Read 松と藤芸妓の替紋 (まつとふじげいぎのかえもん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 46,921 characters · 94 screens
ことで、私などは毎日喋って居りますから、ちと楽を為ようと思って、一日喋らずに居たら何うだろうというと、これが苦労の初まりで、一日黙って居るくらい苦しみはありません。何もそんなに黙って居るにも及びませんが、退屈でなりませんから、これは堪らぬ、ちとそろ/\表を歩いたら楽に成るだろうというと、これが苦しみの初まりで、最う寝足になって居りますから歩くと股がすくんでまいり、歩行が叶いませんから、そこらの車へ乗って家へ行ったら楽だろうと思って、車へ乗ると腰が痛くなって堪らないから、仰向に寝たらば楽になるかと思うと、疝気が痛くなったりしていけませんから、廊下へ出て躍ったら宜かろうというように、実に人は苦の初めを楽しむと云って、苦労の初めばかり楽しみますことを考えますものでございます。「瓶にす花見ても知れおしなべてめづるは捨る初めなりけり」という歌の心は、詠めは誠にどうも総々とした此の牡丹は何うだい、宜いねえ水を上げたところは、と珍らしがって居りますが、長く活けて置けばばら/\と落ちて来ますから、あゝ穢ない打棄ってしまえと、今度は大山蓮華の白い