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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Read 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 159,974 characters · 317 screens

Aozora Bunko

のだから、大抵の者ならくれた処が五両か七両、それを廿両遣(や)るから善人になれと云うお前(めえ)さんの気象に惚れた、これから屹度改心して仕事を致します」

文「能く云ってくれた、就(つ)いては手前に能く申し聞けて置く事があるが、悪人と云うものは、善人になると口で云って、其の金を持って往って、博奕場(ばくちば)へでも引掛(ひっかゝ)り、遣果(つかいはた)して元の國藏のように悪事をすれば文治は許さぬぞ、うっかり持って往(ゆ)くな、香奠(こうでん)にやるのだ、手前の命の手付にやるのだからそう心得ろ」

國「怖(おっ)かねえ、死んでも忘れません、向後(きょうこう)悪事はふッつりと」

と横に首をふり、「あゝ痛い/\首を振りゃア頭へ響けて痛いねえ、お浪や/\こけへ来て旦那様へお礼を申せ」と云ったが、どうしてお浪は國藏の打(ぶ)たれるのを見て、疾(とっ)くに跣足(はだし)で逃出(にげだ)して仕舞って居りませんから、國藏は文治に厚く礼を述べて立帰(たちかえ)りましたが、此の國藏が文治の云う事を真に感じ、改心致して、後に文治の為に命を惜まず身代りに立つ