Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

かいじょうのみち

海上の道

柳田 国男

Read 海上の道 (かいじょうのみち) by 柳田 国男 (やなぎたくにお) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 182,344 characters · 353 screens

Aozora Bunko

次には同じ『草紙』の十五巻の六に、

たくしたらなつけてだよ

ツシヤコの石とかねとやに

てだしひつかば(う)

とのす世はちよわれ

このツシヤコは磁石のことだろうという説も有るが、全体にこの一篇は意味が取りにくい。僅かに判るのはテダは日輪のことだが、ここではタクシという土地の頭目を意味し、その長久を石と金属との永続性によそえたもので、おそらくはこの「おもろ」の生まれた時代には、すでに石類を磨き穴をあけ、または金銀を打ち成して、頸飾りとしたものも輸入せられていたけれども、なお総称はツシヤであったことを意味するのであろう。是もまだ一部の不明な点はあるが、『草紙』の十三巻二百十三の一章に、

旅立つあんや

夏たなしやれば

肌からむさはらん

ツシヤの玉やれば

首からもさはらん

というのがある。このサハランは此方の障らぬでは解しにくいが、夏タナシはこちらでも簡単な帷子をいう語だから、馴れて心安いという意味だけはおおよそわかる。

すなわちツシヤが頸飾りのことであり、珠を貫いてこれを作るというよりも、その貫くものをすなわちタマと謂ったことが、幼ない頃の私たちの遊びも、南の島々の風俗も一つだったのである。