Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
けいばのいちにちについて
競馬の一日に就いて
菊池 寛
Read 競馬の一日に就いて (けいばのいちにちについて) by 菊池 寛 (きくちかん) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 5,018 characters · 10 screens
馬数多きレース
口では云ってもその適確は期し難いが、それでも精神だけは飽くまで周到細心に、平凡の如く見えるレースの顔ぶれに秘められた番狂わせの可能性を探り、狂いそうに見えても実はそのレースの本命の確実なことを確かめる、――その精神を常に忘れざることが肝要である。
馬数多きレース
時に出走馬の頭数の非常に多いレースがある。十六、七頭から二十頭以上に及ぶような事もある。馬券の安全を期する人は、このように頭数の多いレースは馬券を休むに越した事はない。
頭数多ければレースの失敗も起り易く、そのために馬本来の実力一杯のレースのできない事がある。出遅れと云うような馬数少ない時よりはスタートの可能性も多いわけでありコースを他馬に沮まれたりする機会も多い。どうしても幾分レースに無理が生じるのである。
同じく穴を取るにしても、出走馬の多い時よりは少ない時の方が取り易い。それは馬数が少ないために、互いの馬の実力の比較にも考察が行き届くし、穴馬に対する推定が合理的に働くからでもある。それが十五頭からのレースになると各馬がどのようなレースの作戦を秘めているかも想像できないし、騎手自身もたとえ作戦は持っているにしても、馬数多いためにその作戦にも間違いを来し易い。