Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ふちょうのごげん
符牒の語源
三遊亭 金馬
Read 符牒の語源 (ふちょうのごげん) by 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 5,981 characters · 13 screens
金魚釣りは「赤タンポ」
「ナキバイ」、これは「サクラ」といって仲間が二、三人いる。
「よいナメ棒だ。このナタはいくらだい、俺は床屋の職人だぞ」
うそばっかり、これも同じ仲間のサクラである。ナメ棒もナタも剃刀のことである。
ぼくはテキヤさんのタンカを聞いて歩くのが大好きで、うまいのがあって思わず聞き惚れる。
浅草公園で俄雨にあって、見ると蝙蝠傘をタタキ売りをしている。前は大勢人が立っているので、後ろから、
「その傘一本下さいな」
というと、その男が振り向いて、
「ああ師匠、この傘はシケモノだ、デッチモノだ、セコモノだからお止しなさい」
と符牒でいう。よく考えてみると、この男は前に咄家の前座をやっていた男である。「シケモノ」と「セコモノ」は悪い品、「デッチモノ」はこしらえ物というわけだ。
床屋も咄家と同じ符牒を使っている。どちらが古いかなんという本家争いはやめて、明治時代上州高崎に床安という床屋の親分がいた。「座り物」という咄家、講釈師、浪花節の興行は、一度この人のところへ「ワラジ」を脱ぐ、「荷を下ろす」つまり世話になる。それでいつとはなしに同じ符牒になったものだと聞いたことがある。