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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
ところへ伊兵衞が出て参りましたから、正孝は驚きながら、
正「これは入らっしゃいまし」
伊兵衞「誠に遠方の処態々お訪ね下され御真実なことで、私は伊兵衞と申しますものでございますが、只今お次で残らず御様子を伺いました」
正「これはどうも大変私は直にお暇をいたしましょう……ナニそれはソノ何んで、本町の伊兵衞さんと同じ名が不思議ですな」
と間が悪いからごまかしてピョコ/\帰りましたが、伊兵衞も怖いから大番頭の安兵衞とも相談して、早く花魁の御法事御供養をしようと云うので、これから伊兵衞安兵衞の二人は、下総の下矢切村の若草の叔母の家を尋ねてまいりまして、此処だと思い、と見ると生垣が有りまして、這入口に大きな榎が有り、土間も小広うございます。安兵衞が生垣の外から怖々覗いて見ると、金重の弟子の恭太郎という馬鹿な奴が上り端に腰を掛けて、足をブラ/\やって遊んで居りまする。奥に叔母のおしのが居ります。
安「伊兵衞どん、お前少し其処に待っておいで、お前が不調法をしたんだから、私が中へ這入って、一通り詫ごとを云ってからお前を連れて往くから」
と云い捨てゝ中へ這入り、
安「御免下さいまし/\」