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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
船の胴中へ、小左衞門の死骸がドンと落ちましたから、重三郎も安吉も肝を潰して、
安「ヤア大変だ/\」
仙「何んだ、立って騒ぎやアがって」
安「だってサ血だらけな老爺さんが降って来たからサ老爺さんの降るような天気じゃアねえのに」
仙「ナニ馬鹿なことをいう……オヽ/\鴻の台から落こちたんだナ、喧嘩をしたか遺恨か知らねえが、老爺さんを酷いことをしやアがる、組打ちでもしたか相手の奴の冠り物をしっかり握って居るが、指を折らなけりゃア中々取れねえくれえ一生懸命に押えて居るが、妙な真黒の頭巾だなア、相手は侍か知ら、訝しな物を持ってる、笛か知ら、重さんお前は知ってるだろう、これは何だえ」
重「これは一節切と申しますが……オヽ是れはお屋敷へ出たとき拝領の山風と云う一節切だと仰しゃって、御自慢で二三度お見せなすった笛だが」
と云いながら死骸をよく見て肝を潰し、
重「ウー稻垣の旦那さま」
と死骸に取縋りました。
仙「オイ重さん何うしたんだ」
重「エヽ親方、これは稻垣小左衞門さまと仰しゃって、金森さまの御重役で、國綱のお係りのお役人でございますが、其の刀の為にお咎めを受けて、御浪人なすったと云う