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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
アから、愍然だと思って婚礼をして遣ってお呉んなせえ、ね番頭さん」
安「へー左様で何でも早い方が宜しゅうございます、伊兵衞や灯火を持って来ねえ、お料理や何かの支度は出来たかえ」
伊兵衞「湯葉の大きいのがございませんのでお平が出来ません」
安「お前何を誂らえたんだ」
伊兵衞「何をってお料理を拵えますんです、お精進にて」
安「精進じゃアない、御婚礼だから蛤のお吸物に尾頭つきでなければ出されません」
伊兵衞「でもお位牌との婚礼ゆえ残らず御精進にいたしました」
安「生きて在らっしゃるつもりでするんだから、本当の婚礼の式でなければいけません、尾頭つきに何かお芽出度いものでなければ成りません」
しの「いえ何でも宜うがす、無駄だから、それに位牌を戴ける机を一脚」
安「ヘイ/\畏りました、伊兵衞や机を一つ持って来てくんナ」
伊「へい」
と机に花立や線香を持って来ました、
しの「いえナニ花立や線香は要りません」
安「生きていらっしゃる積りだから、そんな物を持って来ないでも宜いに」
と是から婆さんが机の上に位牌を飾る、其の内にお料理も出ました。
しの「さア何うぞ番頭さん、あなたが盃を若草から先へ酌いで遣っておく