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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
自分も永らく四国西国巡礼して居りましたから、旅疲れの人を見ると、自分の旅で難儀をしたことを思い出すと見えまして、
重「申し御修行者さん/\、お前さんは余程遠国を歩いて来たお方と思います、脚半の穿きようと云い草鞋の穿き振りと云い、余程旅で苦労なすったお方でなくッちゃア然う云うような身拵えの出来るわけのものじゃアないが、余程遠くを歩いたお方でしょう」
小「はい、九州辺を遍歴って余程長旅を致し、久々にて御府内へ立帰った身の上でございます」
重「そうでしょう、私の宅はツイ此処を曲ると直に二軒目でございますがねえ、幸い心ざす仏さまが有りまするが、あなた笛を吹いて修行をして居らっしゃるから、矢張虚無僧さんと同じような者ですかねえ」
小「まア/\ぼろんじの流れを汲みますもので」
重助「それじゃア此方へおいでなさい、何にも有りませんが茶飯が出来ましたから、味噌汁でも温めて御飯を上げたいから。心ざす仏さまへ御回向なすって下さいな」
小「お志しとあれば御免を蒙って罷り出ましょう」
重助「あなた雨具は有りませんか」
小「イエ所持して居りまするが直に晴れようかと存じまして見合せて居りますので」