Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
三十五
のは実は私なんで」
小「おや然うとは存じませんで甚だ御無礼を致しました」
仙「いや、此方が御無礼で、帰って見ると髷が殺げて髪を結うことが出来ねえんだが、旦那エ実に私ア驚きやした、あなたは華奢な細そりした小さい体躯だから、実はお案じ申したんですが、髷をジョキリと斬るくれえの腕前だから、仇が五人や十人出ても大丈夫だ」
小「あなたも中々の大力でお強いことで」
仙「余り強くもありません、もう少しで柚子味噌になるわけで、頭を殺がれるところだった」
小「誠に危ないことでした」
仙「私も殴たなくって好いことをいたしました」
小「手前も斬らなくって好いことを致した」
と歎きの中の可笑味で、互いにドッと笑いになりました。小三郎は其の晩重助の宅へ泊って、翌朝早く白金の高野寺へ参り、父小左衞門の法事供養をいたし、それから家老渡邊外記にも面会致し、蘆屋の姥口の釜に一節切を預け、表向きに大野惣兵衞を附覘い、敵討出立のお話でございます。
三十五
さて稻垣小三郎は、図らずも蘆屋の釜並に山風の笛が手に入りましたから、早速右二品を渡邊外記という金森家の重役へ預け、仇討の免状を殿様より頂戴致しまして、公然仇討に出立致しまして、其の後再度渡邊外記始め万年町の岡本政七、荷足の仙太郎、梨売重助等へ心に掛けて書面を送りました故に、小三郎は達者で