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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
て酒が醒めるとまた思出して怖くなるからまた飲み/\して、丁度五度目だ」
爺「さぞ怖かったろうね」
安「だからよ、それを云うんだ、酒を飲めば凌がアさ」
爺「そうだろうね」
という話を此方で聞いていた仙太郎が重三郎に向い、
仙「えゝ重さん、妙な事があるもんだね、刀は出るぜ、おい若衆」
安「へえこれは何うもおやかましゅうごぜえやす」
仙「今聞けば飛んだ災難だったね、おゝ初々しく飛んだひどいめに逢ったね」
安「へえひどいめに逢いやした、寅の野郎は川ん中へ投り込まれて愍然でごぜえやす、嬶アが泣くだろうと思うと愍然でね」
仙「うん、併しお前が斬られ無えのがめっけもんだ」
安「へえ命の助かッただけが此方の儲けもんでごぜえやす」
仙「その侍は初ッから頭巾を冠ってたかえ」
安「えゝ冠っていやした」
仙「そうか」
と云いながらいくらか金を紙へ包んで前へ差出し、
仙「これは誠に少ねえんだが縁起直しに上げるから一杯遣っておくれ」
安「これは誠に有難うごぜえやす、宅のお爺さん、此処においでなさる親方さんは何処の親方さんか知らねえが、わっちのような者に金を呉れるてえのは何だか危険だ」
仙「ハヽヽ、なに危険なことはねえ、大丈夫だよ、若え衆己は伊皿子台町にいる