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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
何ともはや恐入りやす」
大「いや、然うでない、貴様ア感心な事には正直律義なり、誠に主思いだのう」
林「いえ、旦那様が目え懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝで、そりゃア尊公当然の事て」
大「いや/\然うでない、一体貴様の気象を感服している、これ女中、下物を此処へ、又後で酌をして貰うが、早く家来共の膳を持って来んければならん」
と林藏の前へも同じような御馳走が出ました。
大「のう林藏、是迄しみ/″\話も出来んであったが、今日は差向いで緩くり飲もう、まア一盃酌いでやろう」
林「へえ恐入りました、誠ね有難い事で、旦那さまのお酌で恐入ります」
大「今日は遠慮せずにやれよ」
林「へえ恐入りました、ヒエ/\溢れます/\……有難い事で、お左様なれば頂戴いたします、折角の事だアから誠にはや有難い事で」
大「今日は宜いよ、打解けて飲んでくれ、何かの事に遠慮はあっちゃアいかん、心の儘に飲めよ」
林「ヒエ/\有難い事で」
大「さ己が一盃合をする」
とグーと一盃飲み、又向うへ差し、林藏を酔わせないと話が出来ません。尤も愚だから欺すには造作もない、お菊は船上忠助の妹ゆえ、渡邊織江へ内通を致しはせんかと、松蔭大藏も実に心配な事でございますから、林藏から先へ欺く