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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
大「云えない事があるものか、じゃア云える工夫をしてやろう、こゝで余った肴を折へ詰めて先へ帰れ、己は神原の小屋に用があるから、手前先へ帰って、旦那さまは神原さまのお小屋で御酒が始まって、私だけ先へ帰りました、これはお土産でございますと云って、折を出して、菊と二人で一盃飲めと旦那さまが仰しゃったから、一盃頂戴と斯う云え」
林「成程どうも…併しお菊さんは私二人で差向いでは酒を飲まねえと思いやすよ」
大「それは飲むまい、私は酒を飲まんからお部屋へ往って飲めというだろうから、もし然う云ったら、旦那様が此処で飲めと仰しゃったのを戴きませんでは、折角のお志を無にするようなものだから、私は頂戴いたしますと云って、茶の間の菊がいる側の戸棚の下の方を開けると、酒の道具が入っているから、出して小さな徳利へ酒を入れて燗を附け、戸棚に種々な食物がある、又は雲丹のようなものもあるから、悉皆出してずん/\と飲んで、菊が止めても肯くな、然うして無理に菊に合をしてくれろと云えば、仮令否でも一盃ぐらいは合をするだろう、飲んだら手前酔った紛れに、私は身を固める事がある、私は近日の内商人に成るが、独身では不自由だから、女房になってくれるかと手か何か押えて見ろ」