Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
權「然うよ」
有「あなたに詫言をして戴こうと斯う思いやして、旅から考えて参りましたところが、中々入れませんで、此の田の中をずぶ/\入って此処へ這込みやしたが、久しく喰わずにいたんで腹が空いて堪りません、雪に当ったり雨に遭ったりしたのが打って出て、疝癪が起って、つい呻りました、何分にも恐入りますが何うか主人に詫言をお願い申します」
權「むう、余程悪い事をしたな、免すめえ、困ったなア、なに物を喰わねえ」
有「へえ、実は昨日の正午から喰いません」
權「じゃア、ま肯くか肯かねえか分らんけれど、話しても見ようし、お飯は喰わしてやろう」
有「有難うござえます」
權「屋敷へつか/\無沙汰に入って呻ったりしないで、門から入れば宜いに……何しろ然う泥だらけじゃア仕方がねえから小屋へ来い」
有「有難うごぜえます」
權「さ行け」
有「貴方ね、疝癪で腰が攣って歩けません」
權「困った奴だ、何うかして歩け、此の棒を杖け」
有「へえ、有難うごぜえます」
權「それ確かりしろ」
有「へえ」
權「提灯を持て」
有「へえ」
と提灯の光ですかし見ると、去年見たよりも尚お肥りまして立派になり、肩幅が張ってゝ何うも凛々しい