Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens
事で、
竹「ウヽーン」
と河原の中へ其の儘反かえりました。
宗「あゝ困ったものじゃ、何うか助けたいものじゃ」
と又薬を飲まし、口移しに水を啣ませ、お竹を□□めて我肌の温かみで暖めて居ります内に、雪はぱったり止み、雲が切れて十四日の月が段々と差昇ってまいる内に、雪明りと月光りとで熟々お竹の顔を見ますと、出家でも木竹の身では無い、忽ち起る煩悩に春情が発動いたしました。御出家の方では先ず飲酒戒と云って酒を戒め、邪淫戒と申して不義の淫事を戒めてあります。つまり守り難いのは此の戒でございます。此の念を断切る事は何うも難い事です、修業中の行脚を致しましても、よく宿場女郎を買い、或は宿屋の下婢に戯れ、酒のためについ堕落して、折角積上げた修業も水の泡に致してしまう事があります、未だ壮んな宗達和尚、お竹の器量と云い、不断の心懸といい、実に惚れ/″\するような女、其の上侍の娘ゆえ中々凛々しい気象なれども、また柔しい処のあるは真に是が本当の女で、斯かる娘は容易に無いと疾から惚込んで、看病をする内にも度々起る煩悩を断切り/\公案をしては此の念を払って居りましたが、今は迷の道に踏入って、我ながら魔界へ落ちたと、ぐっとお竹を□□める途端に、温みでふと気が附いた