Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Read 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 189,935 characters · 379 screens

Aozora Bunko

事を云うな」

五「はア……誠にどうも」

老女「左様なお高声を遊ばすと却って御病気に障ります、左様な心得で五郎治が申した訳ではありません」

紋「一体斯様な事をいう手前などはな主人を常思わんからだ、主人を思わん奴が偶々胸に主人の為になる事を浮ぶと、あゝ忠義な者じゃと自ら誇る、家来が主人を思うは当然の事だ、常思わんから偶に主人を思う事があると、私は忠義だなどと自慢を致す、不忠者の心と引較べて左様に申す、白痴者め、早々帰れ」

と以ての外不首尾でございますから、

五「ホヽ」

と五郎治は手持不沙汰で、

五「今日は上の御名代として罷出ましたが、性来愚昧でございまして、申上げる事も遂にお気に障り、お腹立に相成ったるかは存じませんが、偏に御容赦の程を願います」

紋「退れ」

五「はっ」

老「五郎治殿御病気とは申しながら誠に御癇癖が強く、時々斯ういうお高声があります事で、悪しからず……あなた、左様なことを御意遊ばすな、それがお悪い、お高声を遊ばすとお動悸が出まして、却って、お悪いとお医者が申しました」

紋「うむ、今日はお兄上様からお心入の物を下され、それを持参いたした