Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」
「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」
喜田 貞吉
Read 「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」 by 喜田 貞吉 (きたさだきち) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 6,973 characters · 14 screens
石鏃の脚の有無にしてもしかり。いたずらにこれを閑却してはならぬ。この宋銭問題にしてもまたしかり。後世の人が玩弄物として作った蓋物に、たまたま銭貨を入れておいて、それをたまたま地下二尺五寸を穿って埋めたところが、たまたまそれが石器時代住居址のしかも炉の側であって、それがたまたま昭和八年に至って発見されて、喜田がたまたまそれに欺されたのだなどと、そんな廻りくどいことを考える前に、まずその事実に立脚して、かりにこれを是認する側に立って考えてもみて貰いたい。かくのごときの事実の存在は、山内君らのいわゆる「日本考古学の秩序」とか、「土器型式の編年的研究」などいう仮定を少々弛めさえすれば、立派に認め得られることなのである。それはすでに簡単に説明しておいたから繰り返さぬが、どうも近ごろの若い人々は現代の頭をもって古えを判断せんとするから困る。今日のように教育が山間僻陬の地までも普及して、国民いずれも同じ人間たることを自覚し、交通もまた至便になっている時代の頭をもってしては、わずかに六、七十年前のことでも容易に判断し得ない場合が多かろう。鉄が自由に使えるようになったのは近く明治十五、六年以来のことで、田舎の僻地に生れた余輩の幼時には、釘なども竹を削って造り、便所の開き戸などにも金属の蝶つがいの代りに、寺院の観音開きの扉