Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ふしぎくにたんけん
ふしぎ国探検
海野 十三
Read ふしぎ国探検 (ふしぎくにたんけん) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 59,118 characters · 120 screens
そろそろ、おそく動く道路の方へのりかえましょう」
ポーデル博士は、東助とヒトミの手をとって、五色の路をぴょんぴょんと一つずつとび越えていった。
きれいなにぎやかな町のすぐそばを、白い道路はゆるやかに走る。
「あ、日本人もいる。いや、日本人が一番多い。先生、ここは日本人の移民地ですか」
東助は目をかがやかして、たずねた。
「ここは日本人がひらいた海底国です。国土のわりに人口がたいへん多すぎる日本人は、暮してゆくのにたいへん困りました。そこで考えたのは、海の底をひらいて、そこに住むことです。いや、住むだけではなく、海底にも陸地があるから、そこを掘れば陸にあると同じように、銅や鉄を含んだ鉱石や、石油や石炭もたくさんあるにちがいない。そういう信念と調査研究とを力として、この海底国をすこしずつ建設していったのです」
ポーデル博士のお話によって、「なるほどなあ、海の底に陸地があるということを、すっかり忘れていたよ」と、東助は自分の頭のわるいのがはずかしくなった。
「さあ、広場が見えだしました。おりましょう」
ポーデル博士と共に白い道路から、動かない舗道の上へとび移った。