Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ロボットさつがいじけん
人造人間殺害事件
海野 十三
Read 人造人間殺害事件 (ロボットさつがいじけん) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 8,836 characters · 18 screens
「思ったより工合がいいなア、あの爆発さわぎの中で誰も怪我をせんかったからなア。充分人造人間を活躍させてみせて奴等の恐怖心を養って置いた。劉夫人も驚いてたろう」
「劉夫人と言えば、オイ林田、計画は全部、建て直しだよ。チャンスは、今だ。正確に言うと、このところ十五分間だ。この間に、うまく頑張って呉れるなら、あとは僕たちの勝利だ。下手に行けば、明朝といわず、今夜のうちに僕たちの呼吸の根は止ってしまうことだろう。おい林田、もっと近くによれ!」
僕は劉夫人や×国大使に関する指令を発して、林田の援助を乞うた。
「よおし、そうこなくちゃならないんだった。恐ろしいことだが、僕たちが肉弾を以ってぶつかる目標が定っただけ、心残りがしなくていい。では同志、お互の好運を祈ろうよ」
僕たちは握手をしてわかれた。氷のように冷い同志林田の手だった。
海龍倶楽部へ入りこむには、会員各自に特有な抜け道がこしらえてあった。会員は真黒な衣裳で、頭巾も真黒、手にも真黒な手袋をつけねばならなかった。会場へ入るには手頸のところに入墨してある会員番号を、黙って入口の小窓の内に示せばよかった。だから僕にも「紅四」