Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Read 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 153,590 characters · 308 screens

Aozora Bunko

入口をはいって、しばらくは岩山ですが、そのおくは土の山で、あなの両がわに、ふといまるたの柱が立っていて、その上に、おなじようなまるたがよこたえてあるのです。土がおちるのを、ふせぐためです。おくのほうを、てらしてみると、そういう柱と横木が二メートルおきぐらいに、ずっと、つづいているようです。

「これは、なにかの鉱山だよ。鉱石をほりだすために、こんなあなをつくったんだよ。ぼくは鉱山のあなにはいったことがあるから、よくわかるんだ。しかし、これは、いまはもう、ほるのをやめた古いあなだよ。みたまえ、あの木の柱や横木がぼろぼろにくさって、いまにも、くずれそうになっているだろう。気をつけないとあぶないよ。」

小林君は説明しながら、だんだん、おくのほうへ、はいっていきました。

あとになって、わかったのですが、このほらあなは、ずっとむかし、鉱石ではなくて、徳川時代の金貨である大判小判をほりだすために、つくられたものでした。

明治維新のとき、徳川幕府のご用金をこの山の中にかくしたという、いいつたえがあり、そのかくし場所をおしえる暗号文を手にいれた人が、ばくだいな費用をかけて、こんなあなを、ほったのです。