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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Read 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 153,590 characters · 308 screens
「あっ、電人Mだっ!」
小林少年が、さけびました。
そうです。それは電人Mのぬけがらだったのです。セミのぬけがらのように、電人Mの外がわだけが、そこに丸めてあったのです。プラスチックの大きな顔、黒くてうすい鉄でできたロボットの着物のようなもの。やっぱりそうでした。これを人間が着て、ロボットに化けていたのです。それが木村助手のベッドの中から、あらわれたのは、いったい、どういう意味なのでしょうか。
みんながあっけにとられていると、ちょうどそのとき、コツコツと、ドアにノックの音が聞こえました。
ドアの近くに立っていた遠藤博士が、ドアを開きますと、外に三人の背広姿の人が立っていました。
「あ、中村君、いいところにきてくれた。いま、秘密をひとつ発見したところだよ。」
明智探偵が、にこやかに、呼びかけました。
「おお、明智君、さっきの電話でやってきた。きみの指図のとおり、この家の表と裏に、三人ずつ見張りの刑事を立たせてある。ここにいるふたりも、ぼくの課の刑事だ。」
「うん、よくやってくれた。きみたちは、ここにいてくれたまえ。犯人はこの家の中にいるんだ。」
「えっ、この家の中に?」